「ORACLE MASTER Gold DBA 2019」(1Z0-083)に合格しました
はじめに
「ORACLE MASTER Gold DBA 2019」(1Z0-083)に合格しました。(2022/3頃)
合格体験記を書いて行きます。
結論
冒頭から恐縮ですが、この記事での学習方法は、現時点において再現が不可能なものや、非効率な方法が多く含まれています。
これから「ORACLE MASTER Gold DBA 2019」を勉強される方は、現試験対応の黒本の発売(2022/5/27)を待ちましょう。
本記事は、旧試験(12c)の参考書をベースに色々な方法を使って勉強した苦難の記録としてお楽しみいただければと思います。
試験の概要
「ORACLE MASTER Gold DBA 2019」の受験の前提条件は、「ORACLE MASTER Silver DBA 2019」を保有していることが必要です。
また、以前のOracle MASTER Gold DBAでは、認定試験合格以外にも、何らかのOracleのトレーニングを受ける必要がありましたが、今は認定試験合格のみで可能です。
この話を勤務先のベテランの方と話してたら、意外と驚かれました。「トレーニングが高額で、会社の予算的に年に何人も受けさせられなかったから、Gold保有者は珍しかった」とのこと。
学習期間
2ヶ月
試験勉強自体は2ヶ月でした。
ただ、プライベートの時間を全て犠牲にして勉強したのでこの期間で済みましたが、無理のないペースで試験にでない勉強するなら6ヶ月は欲しかったです。きつかった。。
あと、試験勉強ではないですが、2021年度の業務でOracleCloudInfrastructure上でDBシステムの構築を半年間実施していました。その中で、MultitenantとGridInfrastructureについて学べたので、多少試験の助けになったかと思っています。
学習方法
めちゃくちゃ苦労しました。
現試験(19c向け)に対応した教材が殆どないので、12cの黒本をメインに学習しました。
また、模擬試験を受けて、出てきた19cの内容について、公式の12cR2や19cリリースノートを読んで差分を学習する感じでやりました。
※たまたまOracle公式がこのタイミングでe-learningの模擬試験解説動画を出してくれていて、ほぼそれが得点源となりました。
勉強に使った教材
オラクルマスター教科書 Gold Oracle Database 12c
これをメインの教材として勉強しました。
ただ、これだけで2019版試験に受かるのは不可能です。というのも、おそらくこの本の内容はデータベースのバージョン「12cR1」を対象としてものと思われるからです。
2019試験では、「12cR2」「18c」「19c」と大型のリリースを3回経ており、2019版試験では「19c」時点の内容を試験の対象としています。
そのため、12c黒本で記載されている内容とはかなり試験で問われる内容が異なっています。
業務で12cR1以前のOracleDatabaseを扱っているなら触れる価値はあると思いますが、そうでないならば、冒頭で紹介した2019対応のDBA Gold黒本の出版を待ちましょう。
オラクルマスター教科書 Silver Oracle Database 12c
2019版試験のGoldの試験範囲には、旧試験のSilverの「パフォーマンスチューニング」、「インストールアップグレード」が含まれているため、12c版のDBA Silver黒本を買ってきました。
「パフォーマンスチューニング」はあまり変更なかったのでそのまま利用できました。
「インストールアップグレード」は流石にバージョンが違うので、概要だけさらって、あとは19cの公式ドキュメントを読みました。
ORACLE MASTER Gold DBA 2019 絶対に合格したい方向けの精選問題60問+解答
謎の人物が出しているkindleの問題集です。
誤字脱字や問題文の欠落など色々気になりますし、本物よりかなり簡易な問題が多い印象です。
ただ、現試験に対応したもので間違いないので、雰囲気を掴む&傾向把握のために序盤~中盤にやっておいて損はないかと思います
ORACLE MASTER 取得支援プログラム ※期間限定。2022/05/31まで。
動画での資格試験準備セミナーです。
正直これに助けられました。アプリケーションコンテナとか19c新機能とか公式ドキュメントで全く理解できず、12c黒本もカバーしておらず、解説記事とかも全然ないので。。。
ちなみに、期間限定なので本記事執筆時点から1ヶ月ほどで終わってしまうのでお早めに試聴どうぞ。
このコンテンツ、AWSの模擬試験みたいに単体で購入できるようにしてくれればいいんですが、年間うん十万円のサブスクリプション買わないとこの手のコンテンツにアクセスできないんですよね。。。Oracleさん頼みます。。。
https://blogs.oracle.com/oraclemaster/post/om-lsfree-campaign
19cの公式ドキュメント
最終的にはこれを見ることになります。Oracleさんは初見の人に全くわかりやすく書く気はないので、不明点の補完用として使いました。もっと噛み砕いて欲しいですね。
試験結果
ギリッギリ合格しました。
合格ラインが正答率65%のところ、57%でした。
正直、試験中の感触では落ちると思いました。初見の問題が半分くらいを占めていて、勉強不足を酷く痛感しました。
感想
DB未経験から、会社でOracleDatabase担当チームに配属されて一年目でGoldまで取り切れてめちゃめちゃえらいですね(自画自賛)。頑張った自分。
ただ、本来の目的であった「業務でOracleDatabaseを使いこなせるようになる」という目的については、知識先行となってしまい進んでいない感は否めないです。
やはり、検証環境立てて動かして確認する時間を取らないと知識が付け焼き刃なまま終わってしまうので、忘れないうちにOracleCloudInfrastructureとか触ってモリモリ血肉にして行こうと思います。
あと、ORACLE MASTERだとどうしても物理設計オンリーの知識習得になってしまうので、論理設計はまた別途本とか読んで習得しようと思います。
とりあえず一年間走り切りました👍